【少女漫画入門日記 その4】しゅごキャラ
ずっと白泉社から出てる作品しか読んでなくて、他のも読むかぁとなって、人から借りて読んだ。良かった。
なりたい自分を想像し強く願ったら現れるというしゅごキャラが3体発言した日奈森あむが、悩みによって生まれるという×たま(ばつたま)を浄化する学園内組織ガーディアンに所属することになる。そこに×たまをたくさん作ることによって、なんでも願いを叶えてくれると言われる卵、エンブリオを求めるイースター社が現れ、ガーディアンとイースター社の争いが起こって……という感じのストーリー。
タイトルの「しゅごキャラ」が「なりたい自分」由来なことから主人公たちが立ち向かう悩みは基本的に実際にはそうなれない自分への悩みです。しゅごキャラは持ち主たちの力を引き出してなりたい自分になりきらしてくれる、しかしそれは本当の私?簡単に変わってしまったら本当の私はどこへ?といったものが最初に提示されます。
もうなりたい自分がなにかわからなくなったり、もはやなりたい自分があったとしてもそれに向かって邁進する元気の残っていない私は読んでて辛くなりましたが、話自体すごい面白くてよかったですね。物語が私たちに提示するのは、「君たちは何者にでもなれる無限の可能席を秘めているんだよ!」なんですが、それは小学生の頃のキャラクターたちに向けて出会ってくたびれた大学生に向けてではない!でも面白かった!
これを小学生の時に読んで思い出にしたかったぜ……
【少女漫画入門日記 その3】ぼくの地球を守って
最近、スマホに少女漫画が読める漫画アプリをそこそこいれました。ただマンガPark以外続きそうにないです……
今回の作品はSFですね。
前世の記憶を獲得したその人物は、前世の人そのものか、それとも獲得以前からの人間のままでいられるのかって作品。この作品のテーマは最近流行りの異世界転生系に通ずるものがあります。異世界転生ものの中でも憑依する形のものとか。異世界転生ものでそのことにスポットライトにあてる作品ってどれだけあるのだろうか(これはあてないことに対する批判ではない)
この作品は、前世の記憶の全貌は何か、現代の誰にとりついているか、現代での目的は何かという三重構造でストーリーが進展していきます。それに恋愛話が絡んでくる感じ。
話が進むに連れて新しい要素が今までの謎に光を当てて明かし、また新しい謎を作り、真相へと近づくことの面白さがいいですね。
一番酷な役割を果たしたのが、物語序盤でクソガキに描かれたやつだったんですが、物語が終わった頃には大人びた様子でかっけ〜となったり。
全部で20巻強という長めのお話なのですが、ダレることなく濃密な構成でした。
【感想】今日はまだフツーになれない
フツーを押し付けてくる社会から逃避したい
コミック百合姫2021年8月号9月号で出張連載してて、それが面白くって買った。
自分がそれに当てはまるかどうかは置いといて、一般常識において「普通」とは何かを意識する。でも、それとは別に当たり前のように自分が選択できるフツーってのがあって、この作品の中心キャラは後者のフツーを選んでいく。
主要キャラその1
高橋
男性向けコンテンツが好きな女
私は男性ですが、たまに少女漫画を読んだり、BLに無関心というわけではないので手に取ったりする。そういうときにしばしばお前は想定された読者じゃないんだよと突きつけられる。そういう意味で共感するところがあった。
主要キャラその2
山下
進路調査表の第1希望にフリーターって書くやつ(漫画家になる)
物語のテーマの軸になるようなキャラ。
自分が普通だと感じたことを普通にできる人。そう生きれたらいいよなぁと憧れる。芯があるっていいよね。自分がしたいと思ったことをするのが普通って軸があって、それで暮らせている。これになりたい。
最近、家族とか社会とかそういったものに押し付けられる普通の人生から逃げ出したくって、この作品はその幻想をちょっと夢見させてくれる。わざわざ適合するんじゃなくて、自分なりの普通を作ってそれに合わせて生きていきたい。
この話は最終的には自分たちで作り上げだフツーを選んで生きていくことにしたけれど、そのフツーにはまだ慣れないというところに行き着く。でもいつかは慣れるんだろうね。
『今日はまだフツーになれない』いい作品。レビュー終わり。
【感想】楽園ノイズ
前にサークルで少し話題になってたのと、イラスト担当が春夏冬ゆうという、私が好きなイラストレーターで、電子で買ったまま積んでたのを思い起こして読んだらすごい面白かったという話。
あらすじ*1
出来心で女装演奏動画をネットにあげた僕は、謎の女子高生ネットミュージシャン(男だけど)として一躍有名になってしまう。
けどその秘密が音楽教師・華園美沙緒先生にバレてしまい、口止めでこき使われる羽目に……
無味無臭だったはずの僕の高校生活は、華園先生を通じて巡り逢う三人の少女たち
「ひねた天才ピアニストの凛子」
「華道お姫様ドラマーの詩月」
「不登校座敷童ヴォーカリストの朱音」
によって騒がしく悩ましく彩られていく。
恋と青春とバンドに明け暮れる、ボーイ・ミーツ・ガールズ!
言うほど恋愛しているかは怪しいけど(恋の駆け引きがそんなに描かれていない)、女の子たちが(真面目にかどうかは置いといて)恋愛している。
この作品を読む直前に『しゅごキャラ』*2を読んでいて、そのせいもあってこの作品が何者にでもなれる権利を持った若者がその権利をのびのびを使ってなりたい者になっていく物語であるかのように感じた。
もうなんにでもなれるような年齢でなくなってしまった私にはこの作品は眩しい。でも、そんな風にやりたいことやって多くの人間に評価されるような青春風景は見ていてとても気分がいいし、晴れやか。
青春を駆けぬける高校生たちの瑞々しさがギュッと詰まっているように感じた。
この作品のそういったキラキラした面も好きなんだけど、主人公とヒロインたちの会話の様子*3がとても好き。ヒロインたちが主人公を篭絡するためかしらないけど、外堀を埋めていく感じで、適度にニヤニヤできる。ヒロインたちが主人公のことが好きなんだなというのもわかるし、だけど主人公が本気で意識しない程度のいい塩梅のリズム。
冒頭でも書いたけど、私はこのイラストレーターが好きなんだよね。前に恋チョコの感想*4でも書いたけど、華奢な女の子を陰影やハイライト少なく、しかし若々しくエロティックに描く。こういうのに憧れる。この人の絵をもっと見たいよ。
以上で感想は終わり。もう高校生のころの青春なんて過去のものでファンタジーだ!!って受けいれられそうな人なら読んでとても楽しめるのではないだろうか。私は音楽活動とは無縁の人間だったからフィクションじゃんって割り切って読めた。作品の完成度も高いので読んだことない人は是非。
【少女漫画入門日記 その2】ハチミツとクローバー
i46bです。
今回はハチクロの感想なんですが、ハチクロって少女漫画か怪しい気もしますね。あくまで私が少女漫画のつもりとして読んだだけです。
青春群像劇として完成されていた作品でした。ちょっと寂しさのある恋愛をさまざまな形で描いていて、涙を誘われました。
どの恋愛が好きかは人によって分かれそうだなぁ……私は真山周辺の話が好きです。というか理花さんが好き。過去の恋愛に囚われているのいいよね。
群像劇なので、作品全体で何をしたかったのかよくわかっていなくて、 でも各断片が良かったという感覚がありました。それに気付いたとき、きっとこの作品は彼ら彼女らの青春アルバムそのものなのかもしれないと思いました。
青春がそこにあって、こういうのを羨ましいと思いました。最後の竹本がクローバーの飾りつけをされたハチミツのトーストを食べながら知った彼の恋愛の意味はなんだったのだろうか私にはわかりませんでしたが、思い返してみて意味を汲み取れるような青春を送れたのは良いことだなぁ……と思ったり。
人から借りて一気に読んでしまいましたが、ときどき思い出して読み返したい一作でした。機会があれば手元に置きたいです。
【少女漫画入門日記 その1】フルーツバスケット
i46bです
最近、少女漫画を唐突に読んでみたくなって、いろいろと読み始めたのでそれを記していこうと思います。
最初の1作はこれ。
名作でした。
両親を亡くし生家を出ることとなった後にいろいろあって名門の草摩家に居候することとなった本田透と、異性に抱きつかれると動物になるという特殊な体質を持った草摩家の人々を巡った物語です。
少女漫画と言えば恋愛!と思っていたのですが、この漫画は恋愛ではないところで話が面白くなっていきます(無論、恋愛する話もあります)。それぞれのキャラクターが抱える寂しさ、孤独に向きあっていき、それをほぐしていくような、そういう話が主です。
絵は上手とは言えませんが心情描写がとても丁寧で、キャラクターたちに感情移入しやすく、共感を得やすいです。伝わる絵作りがなされていると言えるでしょう。
その一方でキャラクターたちの成長もしっかりと描かれており、物語序盤で仲が悪いが実際はお互いに尊敬している部分もある2人が、終盤になってそれを伝えあえるようになっていたときには感動しました。
『フルーツバスケット another』も読みました。
通称「フルバナ」。これも面白かった。フルバのキャラクターたちは直接出てこないのですが、どのようにいるかは仄めかされており、それだけで嬉しくなりましたね。
フルバのテーマは束縛する保護者とその子であるとも言えますが、フルバナでもそれは継承されていて、主人公の母親はどう見ても毒親です。それが原因で歪んでしまった主人公がどのように成長するのか、親の存在にどう向き合うのかが話の筋でした。フルバを読んで満足した方ならこの作品も十分に楽しめると思います。
話は戻りまして、フルバ本編は漫画で読みましたが、今はかなり原作を忠実に再現したアニメがあるのでそれもいつか見たいですね。
PCゲームのフォルダをCドライブからDドライブに移そうとした話
動機
Cドライブが約3/4埋まってしまい、処理速度が落ちないか不安になってきたのでCドライブにある必要のなさそうなデータをDドライブに移すことにしました。
何を移すのか
というわけで、何を移すべきかを考えてみました。まず、使い始めてまだ1年も経ってないのになんでそんなに食われているのだろうか。調べてみると美少女ゲームでした。合計でおよそ200GB分くらい。量だけはある。たくさん積んでるからね……
というわけで、美少女ゲームを移せば当面は大丈夫そう。
買った媒体によってどこにあるかが違うため現物、Fanza、DLSite、Steamの4つに分類して順にやってくことにした。破損したら嫌だね……しそうだけど。
ここでの気持ちは、もうやらないゲームもあるだろうし、ゲームの起動チェックさえできたら何でもいいやって感じ。
そういったデータを全部Dドライブ内に作ったGameフォルダに移すぞ!
現物で入れたものを移す
基本的にC:\Program Files (x86)か、ドキュメント内にブランド名\ゲーム名であるのでそこからチマチマコピペして移していくことに……一個一個ずつ探ってくのは正直めんどうだった。やるしかなかったかけど。
この手ので面倒なのはなぜかC:\Program Files (x86)とドキュメントに別々にフォルダがあるゲーム。これ、後ですごい大事なことだと気付く。
ゲームごとによって違うの面倒だから統一されたりしないのかな……
それとサガプラだけ2種類あって、なんやこれって叫んだりもした。"SAGA"と"PLANETS"の間にスペースをいれるかどうか統一してほしかったな。
FANZAで購入したもの
FANZAで買ってダウンロードしたものは基本的にゲーム名\ゲーム名といった感じで指定したところに入ってくれます。なのでそれごと移します。楽。ところで、上にあるように2重の構造になっているのは、最初のところにSetUpとかが、後ろのところにゲーム名.exeが入っていたりするから。
DLSiteで購入したもの
私は基本的にDLSiteNestでダウンロードしているためC:\Program Files (x86)\DLSiteNest\Library\Gameにあります。そこから移しました。この際だからDLSiteごとDドライブに移そうとUninstallを起動したらなにも消えないなんてことが起こったので、各種に散らばったものを探して丹念に一個ずつ消していきました。C:\Users\PC_User\AppData\Roamingとかにもあるから、けっこうダルかった。
Steamで購入したもの
なんとこれが1番楽だった。ライブラリから各ゲームを開いたところにある歯車マークをクリックしたらプロパティがあります。そしたらプロパティ内のローカルファイルの段にある「インストールフォルダーの移動……」を使うとサクっと移動できます。知って感動しちゃった。
ゲームのデータが飛んだけど頑張ったら戻ってきた
移すだけ移したので起動チェックします。この時は元のフォルダを残しています。ダメだったら元のデータと比べれば解決するからね。全てのゲームが無事起動、データも無事。勝ったな。元のデータを消してくる。
消したあとも起動して最終チェック。これで終わりだガハハ。と思ったらいくつかデータが飛んでました。なんで。さっきまで大丈夫だったじゃん。なんなら破損して再インストールしなきゃいものすらあるじゃん(これはそのまま再インストールすれば解決するので話は楽)。
なんでじゃぁ……と消えたデータの行方を探してみて模索してみた。色んなフォルダを覗いてみたらなんと。ドキュメント内に消したはずのフォルダがあった。もう一回消してみてデータが飛んだゲームを起動する。初期化されてる。
これは……となって別所にドキュメントから移したフォルダをドキュメントに戻す。そしてゲームをもう1回起動。データが返ってきてる。なんと解決!
どういう理屈かを考える。現物でインストールしたゲームの項で言及したことがここで効いてきたらしい。Program Files(x86)以下にあるものはゲームを起動するためのフォルダで、ドキュメント内にあるフォルダはセーブデータ用のフォルダらしい。全部をDドライブに移すことはどうやらできないらしい。どうせストレージをそんなに食わないので気にしないことにした。
まとめ
ドキュメント内のフォルダ内にsavedataと名前が付いたファイルは移したり消したりしないこと。データが飛ぶからね。なぜか飛ばなかった例外があったけど試さないに越したことはない。
結論、データが壊れるのが怖いならしないこと。どうしてもしたいならドキュメント内のフォルダに気を付けてね。