【感想】今日はまだフツーになれない
フツーを押し付けてくる社会から逃避したい
コミック百合姫2021年8月号9月号で出張連載してて、それが面白くって買った。
自分がそれに当てはまるかどうかは置いといて、一般常識において「普通」とは何かを意識する。でも、それとは別に当たり前のように自分が選択できるフツーってのがあって、この作品の中心キャラは後者のフツーを選んでいく。
主要キャラその1
高橋
男性向けコンテンツが好きな女
私は男性ですが、たまに少女漫画を読んだり、BLに無関心というわけではないので手に取ったりする。そういうときにしばしばお前は想定された読者じゃないんだよと突きつけられる。そういう意味で共感するところがあった。
主要キャラその2
山下
進路調査表の第1希望にフリーターって書くやつ(漫画家になる)
物語のテーマの軸になるようなキャラ。
自分が普通だと感じたことを普通にできる人。そう生きれたらいいよなぁと憧れる。芯があるっていいよね。自分がしたいと思ったことをするのが普通って軸があって、それで暮らせている。これになりたい。
最近、家族とか社会とかそういったものに押し付けられる普通の人生から逃げ出したくって、この作品はその幻想をちょっと夢見させてくれる。わざわざ適合するんじゃなくて、自分なりの普通を作ってそれに合わせて生きていきたい。
この話は最終的には自分たちで作り上げだフツーを選んで生きていくことにしたけれど、そのフツーにはまだ慣れないというところに行き着く。でもいつかは慣れるんだろうね。
『今日はまだフツーになれない』いい作品。レビュー終わり。