青ペンギンの日記

i46bは基本的に漫画や小説のレビューをします。時として思索した跡を残していくと思います。

【少女漫画入門日記 その2】ハチミツとクローバー

i46bです。

 

今回はハチクロの感想なんですが、ハチクロって少女漫画か怪しい気もしますね。あくまで私が少女漫画のつもりとして読んだだけです。

 

 

青春群像劇として完成されていた作品でした。ちょっと寂しさのある恋愛をさまざまな形で描いていて、涙を誘われました。

 

どの恋愛が好きかは人によって分かれそうだなぁ……私は真山周辺の話が好きです。というか理花さんが好き。過去の恋愛に囚われているのいいよね。

 

群像劇なので、作品全体で何をしたかったのかよくわかっていなくて、 でも各断片が良かったという感覚がありました。それに気付いたとき、きっとこの作品は彼ら彼女らの青春アルバムそのものなのかもしれないと思いました。

 

青春がそこにあって、こういうのを羨ましいと思いました。最後の竹本がクローバーの飾りつけをされたハチミツのトーストを食べながら知った彼の恋愛の意味はなんだったのだろうか私にはわかりませんでしたが、思い返してみて意味を汲み取れるような青春を送れたのは良いことだなぁ……と思ったり。

 

人から借りて一気に読んでしまいましたが、ときどき思い出して読み返したい一作でした。機会があれば手元に置きたいです。