青ペンギンの日記

i46bは基本的に漫画や小説のレビューをします。時として思索した跡を残していくと思います。

【少女漫画入門日記 その4】しゅごキャラ

ずっと白泉社から出てる作品しか読んでなくて、他のも読むかぁとなって、人から借りて読んだ。良かった。

 

 

なりたい自分を想像し強く願ったら現れるというしゅごキャラが3体発言した日奈森あむが、悩みによって生まれるという×たま(ばつたま)を浄化する学園内組織ガーディアンに所属することになる。そこに×たまをたくさん作ることによって、なんでも願いを叶えてくれると言われる卵、エンブリオを求めるイースター社が現れ、ガーディアンとイースター社の争いが起こって……という感じのストーリー。

 

タイトルの「しゅごキャラ」が「なりたい自分」由来なことから主人公たちが立ち向かう悩みは基本的に実際にはそうなれない自分への悩みです。しゅごキャラは持ち主たちの力を引き出してなりたい自分になりきらしてくれる、しかしそれは本当の私?簡単に変わってしまったら本当の私はどこへ?といったものが最初に提示されます。

 

もうなりたい自分がなにかわからなくなったり、もはやなりたい自分があったとしてもそれに向かって邁進する元気の残っていない私は読んでて辛くなりましたが、話自体すごい面白くてよかったですね。物語が私たちに提示するのは、「君たちは何者にでもなれる無限の可能席を秘めているんだよ!」なんですが、それは小学生の頃のキャラクターたちに向けて出会ってくたびれた大学生に向けてではない!でも面白かった!

 

これを小学生の時に読んで思い出にしたかったぜ……