【少女漫画入門日記 その1】フルーツバスケット
i46bです
最近、少女漫画を唐突に読んでみたくなって、いろいろと読み始めたのでそれを記していこうと思います。
最初の1作はこれ。
名作でした。
両親を亡くし生家を出ることとなった後にいろいろあって名門の草摩家に居候することとなった本田透と、異性に抱きつかれると動物になるという特殊な体質を持った草摩家の人々を巡った物語です。
少女漫画と言えば恋愛!と思っていたのですが、この漫画は恋愛ではないところで話が面白くなっていきます(無論、恋愛する話もあります)。それぞれのキャラクターが抱える寂しさ、孤独に向きあっていき、それをほぐしていくような、そういう話が主です。
絵は上手とは言えませんが心情描写がとても丁寧で、キャラクターたちに感情移入しやすく、共感を得やすいです。伝わる絵作りがなされていると言えるでしょう。
その一方でキャラクターたちの成長もしっかりと描かれており、物語序盤で仲が悪いが実際はお互いに尊敬している部分もある2人が、終盤になってそれを伝えあえるようになっていたときには感動しました。
『フルーツバスケット another』も読みました。
通称「フルバナ」。これも面白かった。フルバのキャラクターたちは直接出てこないのですが、どのようにいるかは仄めかされており、それだけで嬉しくなりましたね。
フルバのテーマは束縛する保護者とその子であるとも言えますが、フルバナでもそれは継承されていて、主人公の母親はどう見ても毒親です。それが原因で歪んでしまった主人公がどのように成長するのか、親の存在にどう向き合うのかが話の筋でした。フルバを読んで満足した方ならこの作品も十分に楽しめると思います。
話は戻りまして、フルバ本編は漫画で読みましたが、今はかなり原作を忠実に再現したアニメがあるのでそれもいつか見たいですね。